通信制高校とは
高等学校通信制課程は、勤労青年に高等学校教育の機会を提供するものとして戦後に制度化されました。毎日登校し教室で学ぶ全日制課程や定時制課程とは異なり、通信制課程では通信という手段を使って、自宅等で個別に自学自習することが前提となっています。通信制課程での学び方は、添削指導、面接指導(スクーリング)、試験により教育を実施することを基本として、多様なメディアを利用した指導も行うことができるようになっています。
近年では、学習時間や時期、方法等を自ら選択して自分のペースで学ぶことができるといった通信教育ならではの特長を生かして、勤労青年のみならず、多様な生徒に対して教育機会を提供しています。
一方で、高等学校通信教育の質の確保・向上も求められており、文部科学省からは「ガイドライン」が出され、繰り返し見直しも行われています。
全国どこからでも入学できます
公立の通信制高校は都道府県ごとに生徒を募集します。県単位で入学者を募集することから、狭域通信制高校と呼ばれています。私立の通信制高校のほとんどは、広域通信制高校と呼ばれ、募集範囲は3県以上となっています。やまと高等学校は広域通信制高校です。全国どこからでも入学することができます。
面接指導、試験は本校(熊本県上益城郡山都町)で行われます。
生徒を支える仕組み
通信制高校への入学動機は様々ですが、多様な背景をもつ生徒を受け入れている実態を受け、本校では養護教諭、公認心理師、特別支援教育コーディネーターを中心に、生徒を支える体制を整えています。教職員一人ひとりも教育現場の経験も豊富であたたかくあなたの学びに伴走します。
通信制高校に在籍する生徒は年々増加
少子化の中、全日制高校の生徒数は減少の一途をたどっていますが、通信制高校に通う生徒は年々増加しています。
文部科学省の学校基本調査によると、現在、全高校生の約12人に1人は通信制高校に在籍しているとなっています。
公立の通信制高校に在籍する生徒は平成22年をピークに年々減少し、一方で、私立の通信制高校に在籍する生徒は年々増加しています。
通信制高校は単位制で、年間25単位程度履修しますが、公立と私立では単位の修得率に大きな差があります。その年度に1単位でも単位を修得した者の割合が、私立の通信制の単位修得率が85・9%に対して、公立通信制では49・2%となっています。
通信制高校を選ぶポイント
・ 教職員の指導力が充実しているか
・ 面接指導(スクーリング)の時期と場所や料金、日数はどうか
・ 進路に対応した科目の履修ができるか
・ 教科書や補助教材費、その他必要な費用はいくらか
・ 関連法令や「高等学校通信制教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月28日付)は遵守されているか
・ 担任の配置はあるか、また適正な人数か
・ 養護教諭、カウンセラー、特別支援教育コーディネーターは配置されているか
・ 教職員の指導力が充実しているか
・ 面接指導(スクーリング)の時期と場所や料金、
日数はどうか
・ 進路に対応した科目の履修ができるか
・ 教科書や補助教材費など、必要な費用はいくらか
・ 関連法令や「高等学校通信制教育の質の確保・向上
のためのガイドライン」(令和5年2月28日付)は
遵守されているか
・ 担任の配置はあるか、また適正な人数か
・ 養護教諭、カウンセラー、特別支援教育コーディ
ネーターは配置されているか
学びを支える
通信制高校の基本は教科書、学習書を中心に自学自習により日々の添削課題に取り組みます。添削課題を提出するのに困難を感じる生徒が多いようです。学習等支援施設(サポート校やキャンパスと呼ばれる)の役割は添削課題の取り組みに対する支援が中心となります。
そよ風学舎では他にも、大学受験を希望する生徒に対する対策講座やパソコンのスキルアップをめざす生徒に対する講座等も準備しています。
卒業するためには
通信制高校は通信の方法を主体として、生徒は自宅等で自学自習し、添削課題のやり取りと面接指導(スクーリング)、試験により教育を受けます。面接指導と試験は学校施設で実施することになっています。
科目ごとに添削課題の回数や面接指導の時間数は学習指導要領で定められています。また、通信制高校は単位制であるため、進級や留年という考え方は無く、自分の進路や関心によって履修する科目を決め、その単位を計画的に修得していきます。
卒業するためには、
①在籍期間が3年以上である
※休学期間は在籍期間に含めることができません
②必履修科目をすべて履修している
③修得単位の合計が74単位以上である
④特別活動に30単位時間以上参加している
これらすべてを満たす必要があります。